土地購入・事業用定期借地・テナント賃貸を比較動物病院を新規開業する際、立地や資金面などを考慮して最適な開業タイプを選ぶことが重要です。主な開業タイプは3つあります。
①土地購入をして動物病院新規開業
土地購入型は、文字通り土地を購入して動物病院を建設する方法です。
最大のメリットは、自由度の高さです。診療スペースや待合室のレイアウト、外観デザインなど、すべてを自分の理想通りに設計できます。
一方で、初期投資が大きいのが最大のデメリットです。土地代や建築費用など、数千万円から億単位の資金が必要になります。
動物病院の成長に合わせて、増築・増床計画を初期の段階から想定しておくこともでき、資金調達の調整も可能です。
長期的に見れば資産形成にもつながるため、将来的な経営の安定性を重視する獣医師に適しています。
②事業用定期借地権を活用した動物病院新規開業
事業用定期借地権とは、一定期間(通常10年以上50年未満)土地を借りて事業用の建物を建てる権利のことです。
この方式では、土地購入費用が不要なため、初期投資を抑えられます。また、契約期間中は安定して事業を行えるのが特徴です。例えば、30年間の契約で動物病院を開業する場合、その間は安定した場所で診療を続けられます。
ただし、契約終了時には建物を撤去して土地を返還する必要があるため、長期的な事業計画を立てる際は注意が必要です。
③テナント賃貸で始める動物病院新規開業
テナント賃貸は、既存の建物の一部を借りたり、建物を貸主に建ててもらい動物病院を開業する方法です。
初期投資が比較的少なく済むため、資金に余裕がない場合に適しています。